「処刑軍団ザップ」元祖感染者ゾンビ・ホラー

映画「処刑軍団ザップ」イメージ画像 ゾンビ映画

感染者タイプ・ゾンビ映画の元祖「処刑軍団ザップ」の見どころ解説ページです。

「処刑軍団ザップ」
(I DRINK YOUR BLOOD)
(1971年 アメリカ 88分)
監督・脚本 デヴィッド・E・ダーストン

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「処刑軍団ザップ」ストーリー

LSD+狂犬病ウィルスで、なんだかゾンビっぽくなりました。

「処刑軍団ザップ」の残酷描写~切断手首

山奥にある人口僅かな田舎町に、
ヒッピーのような悪い若者集団がやって来ます。

インチキっぽい悪魔教を崇拝する彼らは、
夜な夜な麻薬でラリっては変な儀式を執り行い、
仲間の体を傷つけたり、
ニワトリ(本物)の首を切り落としたりします。

ある日、儀式を覗き見た町の娘をヒッピー達が暴行。
更に彼女のおじいちゃんまでボコボコに。

孫の男の子(推定年齢10歳)は怒り心頭、
そこいらをうろついてた狂犬病の犬を、
バーン!と撃ち殺すと、
その血をミートパイにえいっ、と混ぜまして、
「安いよ安いよ」とヒッピー達に売りつけてしまいます。

パイを食べたヒッピー達は次々に発狂、口から泡を吹き、
仲間同士殺し合います。
男の子的にはめでたしめでたし。

ですが、その後ヒッピーの娘をナンパして乱交に及んだ、
ダム建設現場の作業員達まで感染していっせいに発狂。

静かな町はパニック状態に陥ります。

それにしても狂犬病の症状って、
ほんとにこんなんでいいんですかね?
あっと言う間に殺人狂と化した感染者達。
なんでも、生肉を求め、水を恐れるのだそうです。
・・・
なんかテキトーっぽい話です。

水を恐れるのは本当でした。
 恐水症~水を飲み込む動作で関連する筋肉が痙攣し強い痛みを覚える、
 のだそう。
 でも血吸ってたよな。

クライマックス、狂人集団に襲われた主役(?)の男の子と姉ら3人は、
一軒家に立てこもります。
近代ゾンビ映画の元祖、
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の再現ですね。

で、すったもんだしていると、
警官隊がかけ付けまして、
容赦なく感染者を一斉射撃

いいんですかねえ?
ゾンビじゃなくて感染した人だよ。

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「処刑軍団ザップ」はこんな映画

「処刑軍団ザップ」の残酷描写~生首

原題が「I DRINK YOUR BLOOD」なのは、
1964年製作の白黒ゾンビ映画「VOODOO BLOOD BATH」を、
「I EAT YOUR SKIN」と改題して同時上映するため。
「君の血を飲む」と「君の皮を食べる」の2本立て。
もう、最高のカップリングですね。

狂犬病患者ということで、
通常のゾンビのようにうつろな目つきではなく、
ギラギラしてます。
口から泡吹いてるし、ナタやオノなどを振り回すので、
非常に危なっかしいです。

だいたい工事現場のオッサン達というだけでもオッカナイのに、
それが集団でヨダレ垂らしながら、
「ワッセワッセ」と走って追いかけて来るのですから、
ちょっと嫌です。

手足や首を切断する残酷な見せ場は、
多少作り物じみてはいますが、
1971年という製作時期を考えるとかなり過激です。

ところで、
警官が感染者を何の迷いも無く射殺しちゃうのがやっぱり変なんですが、
この件に関しては保安官がちゃんと言い訳してます。

「彼らにとってもこれで幸せだったんだ。
狂犬病で死ぬのはとても苦しいのだから・・・」

言い訳になってませんし、
いきなり蜂の巣にされて死ぬのも、
それはそれで不幸せだと思いますがねえ。

「28日後…」など、
甦った死体ではない感染者ゾンビ映画の元祖と言われる本作。
製作当時としてはかなり過激で狂った内容でした。
新種のゾンビウイルスとかではなく、
普通の「狂犬病」という設定なのが今観るとかえって新鮮ですね。

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