ゾンビ映画!と謳いながらも、
健康そうなアメリカ先住民のオジサンが1人で地味に暴れるだけ。
そんな絶妙にツボを外したホラー映画、
「タートゥ 死霊の呪い」の見どころについて詳しく解説します。
「タートゥ 死霊の呪い」
(DEATH CURSE OF TARTU)
(1966年 アメリカ 85分)
監督 脚本 ウィリアム・グレファ
主演 フレッド・ピネロ
※こちらはアメブロ「地獄のゾンビ劇場」旧レビューからの改訂・移行記事です。
スポンサードリンク「タートゥ 死霊の呪い」はこんな映画

ついに起き上がるミイラ化した妖術師タートゥ師匠
蛇!ワニ!サメ!そして半裸中年男性が襲いかかるこの恐怖!?
恐るべき先住民の呪いを描いた身の毛もよだつゾンビ映画!
・・・というのは理想ですが、現実は厳しく・・・
動物さんたちの襲撃は資料映像+全く元気の無い本物、
メインで襲いかかってくるのは健康そうな半裸のオジサン1人、
という全然怖くないホラー映画です。
60年代の古い作品なので、刺激は少なめ。
別作品の併映用に1週間で撮影された、
短期即製の低予算ホラー映画です。
私は500円の中古VHSで鑑賞。
気楽にこのユルユルぶりを楽しめました。
「タートゥ 死霊の呪い」ストーリー

のそのそ進むワニに追い詰められハリボテ頭部に手を噛まれる女子
「謎と神秘に包まれたインディアンゾンビ映画!」
(日本版ビデオソフトのコピーより)
400年前に死んだインディアンの妖術師タートゥが、
様々な獣に変身しては、
自分の埋葬地を荒らす考古学者や学生達を襲います。
最後は洞窟で眠っていたご本人の遺体が復活!
生前の姿(健康そうな普通のオジサン)に変身して、
主人公の考古学者とその恋人に襲いかかります。
「タートゥ 死霊の呪い」見どころ
前半はゆるい動物パニック。ゾンビは何処?

若者たちの変なダンスシーン(長い)
かなり昔々な雰囲気の作品。
50年代、60年代の古き良きアメリカの趣。
森の中、若者たちがラジオの音楽に合わせ、
ゆるゆるなディスコダンスみたいなのを踊りだしたり。
ちなみにこのダンスシーン、凄く長いです。多分尺稼ぎ。
神聖な土地に侵入者があると、
洞穴の中に置かれた棺の蓋を開け、
ミイラ化したタートゥ師匠がモゾモゾし始めます。
ゾンビ登場か?
と思ったとたんミイラは大蛇に大変身!
のそ~とゆっくり進み出す元気の無い大蛇。
何か調査してる学者。
のそ~と進む大蛇。
何か調査してる学者。
のそ~と進む大蛇。
このカットバックが延々数セット続いた後、
やっと気付いた学者めがけて突然俊敏になった大蛇がジャンプ!
(スタッフが放り込んだ)
大蛇に自分から巻かれて絶命する学者。
だいたい全編こんな調子でゆるゆると人が死んで行きます。
川で泳ぐ男女をサメが襲ったり(背びれのみ+資料映像)、
全力疾走で逃げたにもかかわらず、
のそのそと進むお疲れ気味なワニに追い詰められ、
手首を喰いちぎられて死んだり。

自分から巻かれ頭の部分も片手でつかんでセルフで動かします
せっかくのゾンビが一切活躍せず!

キョトーンとして固まる妖術師タートゥ師匠
クライマックスは考古学者と妖術師ゾンビの直接対決!
棺の蓋を押し開けて、
全身ミイラ化した蜘蛛の巣だらけのタートゥがゆっくりと起き上がります。
ついにゾンビ登場だ!!!
・・・とここで妙な間があり、
上体を起こしたミイラがキョトーンとした表情で何かを待っています。
するといかにもゾンビなミイラの姿から、
血色の良さそうなアメリカ先住民のオジサンに大変身!
変な間はオーバーラップ(映像がダブって切り替わる合成処理)
を待っていたのでした。
ですのでこの映画におけるゾンビ対人間の死闘は、
中年男同士の取っ組み合いの喧嘩です。

生前の姿に変身して元気一杯なタートゥ師匠
☆登場するゾンビの特徴まとめ☆
棺の中・・・・・全身ミイラ化状態。モゾモゾ動く。キョトーンとする。
襲撃時・・・・・ノーメイクの中年男性。血色は良い。半裸。無愛想。
若干腰周りの肉がダブついている。
せっかく施した全身ゾンビメイク。
何故わざわざ普通の人に変身するの?
そのまま襲って来た方が絶対楽しい、と思うのは私だけ?
全編そんな感じでホラーのツボを外しまくった挙句、
オジサン2人が延々つかみ合い殴り合う、
ゆるゆるアクションなクライマックスを迎えます。
洞窟のセットとかは結構ちゃんとした作りなんですけどねえ。
まあ、多分あり物を借りたんだと思いますが。

人類とゾンビの壮絶なバトル(※奥の健康そうな方がゾンビです)
※ネタばれ注意!
以下結末に触れています。
小競り合いの末、沼に突き落とされて沈んでゆくゾンビ、
というかオジサン。
・・・と、首まで沈んだところで表情か消え、じっとして動かなくなります。
なんだか温泉にでも浸かってるみたいです。
すると案の定ミイラに変身。
またまたオーバーラップの映像処理待ちでした。

沼にハマり変な表情で合成処理を待つタートゥ師匠
かくして妖術師タートゥによる恐るべき(?)殺戮劇は幕を閉じます。
にしても・・・・・
洞穴で死んでるときは動物に変身して人殺しまくりだったのに、
沼で死んでると滅びた事になるのは何故?
考古学者は言います。
「タートゥを静められるのは母なる自然のみ!」
学者の先生にこう言われては、納得するほかありません。
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