人体実験で精神が崩壊した狂人たちが襲いかかるホラー映画、
「どろどろアンドロイド娘」の見どころ解説です!
日本国内では、80年代ホラーブームの頃にビデオソフト化されましたが、
既に廃盤となり、現在鑑賞困難な作品です。
「どろどろアンドロイド娘」ストーリー
「どろどろアンドロイド娘」
(NIGHTMARE WEEKEND)
(1985年 イギリス アメリカ フランス 85分)
監督 ヘンリー・サラ 主演 デビー・ラスター デブラ・ハンター
アンドロイド(人間型ロボット)は登場しません。
どろどろあんどろ~と韻を踏んだのでしょうが、
内容的には「どろどろゾンビ娘」といったところ。
郊外のお屋敷で偉い学者の先生が、
人格をコントロールする研究をしています。
彼の助手を務める女が、
実は悪い組織からの回し者で、
若い男女を近所の洋館に集め、
勝手に人体実験をしちゃいます。
実験が進むにつれ、実験台の連中の精神は崩壊、
副作用で顔面は崩れ醜く歪み、
皮膚から黄色いゾンビ汁などたらしつつ、
相手かまわず襲いかかります。
いや、しかし近年のコンピューター技術の発達には
本当に目を見張るものがありますねえ。
この作品の学者の先生も、
人格を操作するのにコンピューターを使用。
とは言え、そこは1985年作品。
見た目には初期のテレビゲームですね。
いやいや、見た目で判断しちゃいけませんよ。
このマシン、ほんと凄いんです。
キーボードにカチャカチャと何やら打ち込むだけで、
そこら辺に置いてある色んな物を、
あらゆる物理法則を無視して、
ボンッ!と
ゴルフボール大の鉄球に変化させちゃうんです。
元の素材は、ターゲットとなる人物が触った物なら何でもOK。
腕時計だろうがヤカンだろうが生理用品だろうが、
材質や質量に関係なく、
アッという間に鉄のゴルフボールになります。
でその鉄球が「ファンタズム」みたいに飛んで来まして、
ターゲットの口から体内に無理矢理入り込みますと、
コンピューターの力でゾンビ状態になるのです。
いやあ、コンピューターって、
本当に何でも出来るんですねえ。
ちなみに学者には年頃の娘(主役)がいまして、
彼女の部屋にもPCの端末があり、
レーシングゲームを楽しんだりしてます。
すると近くの道路をたまたま通りかかった車がゲームに連動。
遠隔操作されてしまい、実際に事故ったりします。
いやあ、コンピューターって、
本当に何でも出来るんですねえ。
この娘専用の端末の隣には、
小型のロボットがいます。
これが非常に高度な知能を備えていて、
娘の話し相手をしたり、
キーボードを叩いたりしてます。
ところでこのロボット、
机にポッカリ開いた丸い穴から
ちょこん、と上半身だけ出しており、
素材は布製。
早い話がパペットマペットです。
いやいや、見た目で判断しちゃいけません。
このロボット、ほんと凄いんです。
娘がチンピラに襲われたりすると、
遠く離れた場所でもちゃんと危険を察知。
キーボードを叩きまして、
チンピラの持ち物を鉄球に変化させ、
遠隔操作で頭部にブチ込み、
大爆発させたりします。
いやあ、コンピューターって、
本当に何でも・・・
一方、悪い助手女の企みで、
近所の洋館では、実験台の男女らが次々にゾンビ化。
始めのうちは目つきがおかしくなり、
獣じみた烈しい動きでセッ○スするくらい。
が、コンピューターの出力が100パーセントまで上がると、
皆さん物凄い状態になります。
頭皮がズル剥けになるまで髪をとかしたり、
口や目から血や黄色い変な汁をダラダラたらし、
ニヤニヤしながらのしかかって来たり。
包丁で人もゾンビも関係なく切り付けて回る女ゾンビもいます。
外見も顔面は歪み、
皮膚も爛れてめくれ上がり、
ゾンビ汁まみれの大変汚い状態に。
ラストは、
学者の娘と恋人が2人で脱出を試みるんですが、
そこへ包丁を持った女ゾンビが襲撃。
更には娘の危機を察知したパペットマペットのおせっかいで、
例のファンタズム的な鉄球まで飛んで来て・・・
でまあ、血みどろで大変な事になってるみたいなんですが、
このラスト、夜間シーンでして、
日本版VHSの映像は画面が暗過ぎ、
実のところ、何が何やら全く判りません!
娘の叫び声とともに映画は突然終わります。
「どろどろアンドロイド娘」はこんな映画
スポンサードリンク実験台の精神が一気に崩壊するクライマックスは、
エログロ大会となり、盛り上がります。
気持ち良かったり、汚かったり、痛そうだったり。
残酷シーンの特殊効果は、
ダミーヘッドとかちょっと粘土細工っぽいんですけど、
まあ、結構グロテスクで楽しいです。
映画全体が荒唐無稽なお話で何かがおかしく、
でもそれは近年の日本のスプラッター、
~女子高生がマシンガンやらチェーンソーやら片手に暴れるやつとか~
の様な、確信犯的なイカレた世界観ではなく、
ちょっとおかしい、
天然、というか、
この映画作った奴、ひょっとして本物?
・・・な感じがちょっと不気味なホラー映画です。
高性能ロボットがモロぬいぐるみのパペットなのは狙いに行った感じですが、
そのおふざけセンスも正直あんまり理解し難いです。
シリアスな展開なのに、なんでパペット?
ゾンビ、というか、おかしくなった人々も、
人肉を喰ったりとかはしないんですが、
血まみれの人が、
目をギラギラさせて笑いながら、
ただただ擦り寄ってくるだけ、
ってのはとっても気持ち悪く、リアルに怖いです。
一応「悪魔の毒々モンスター」のトロマ・インク配給なんですが、
トロマ作品の狂い方とは全然違います。
トロマは完全に確信犯ですからね。
自社製作ではなく、
おそらく買い付けとか、配給だけなんでしょうね。
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