次々に続編が製作されたゾンビ映画の隠れた人気(?)シリーズ。
名作「死霊のはらわた」を若干おとなしめに再現。
「悪霊たちの館 呪われたハロウィン・パーティー」
(NIGHT OF THE DEMONS)
(1987年 アメリカ 92分)
監督 ケヴィン・S・テニー
「悪霊たちの館 呪われたハロウィン・パーティー」ストーリー
ハロウィンの晩、一家惨殺事件があった廃屋に、
若い男女7~8人が集まってパーティーを開きます。
主催者は心霊オタクで、セクシーなような気持ち悪いような、
微妙な線のお姉さん。
その館の建つ土地には太古から悪魔が棲んでたようですよ。
で・・・・・
非常にお手軽な儀式(みんなで鏡を覗くだけ)で悪魔が復活。
(ドラゴンっぽい姿の悪魔がチラリと顔を見せます)
まずは心霊オタク姉さんを含む女子2名に悪魔が憑依。
知らずにキスをした男は、舌を喰い千切られゾンビ化。
また、アレに及んだ別の男は、
合体中、突然ゾンビ顔になった女に、
「人の顔ジロジロ見てんじゃないわよ!」
と理不尽なことを言われ、両目を潰されゾンビ化。
主人公はとても心優しい女の子。
なぜ優しいと判るのかというと、
ボランティア活動をしているそうなので!
(本人がそう言ってます)
彼女の恋人や友人達は次々に殺されゾンビ化。
館を取り囲む塀からはなぜか入口の門が消滅。
生き残った主人公の女子らは、館の中を必死で逃げ廻り、
ゾンビたちの追いすがる中、
塀をよじ登って脱出を計ります。
「悪霊たちの館 呪われたハロウィン・パーティー」はこんな映画
ゾンビの姿は白っぽくふやけた皮膚感といい、
白濁した目といい、
「死霊のはらわた」風味。
殺されるとゾンビになりますが、
食人はしないあたりも同じ。
また、切断された腕が動き回るくだりは、
ミニ「死霊のはらわた2」。
途中、バーナーを使って戦ったりもするものですから、
焼け爛れてバーベキュー状態の奴もいたりして、
皆さんなかなか良いゾンビ具合。
本家「死霊のはらわた」同様、
クライマックスにはゾンビ崩壊シーンもあります。
ありますが・・・
すぐにモクモクと煙に包まれてしまい、
一番見たいゾンビたちのドロドロする様子が全く見えません。
・・・・・まあ、煙のせいです。
仕方ありません。
手抜きじゃないです・・・よね。
でもその煙の中に、
悪魔の本体であるあのドラゴンが再び姿を現しますよ!
現しますが・・・
しかし・・・
いつも顔だけしか登場しないのはなぜ?
・・・まさか顔しか作ってな・・・
いや、煙に隠れて体が見えないだけです。
ちゃんと全身作ってあります・・・よね。
煙のせいです。
仕方ありません。
手抜きじゃないです・・・よね。
・・・
全体としては、あともう一押し足りない、
腹八分目な仕上がりの佳作です。
まあ、本家が完全に突き抜けてますからね。
で、比べてちょっと地味目に見えちゃうんですよ。
「死霊のはらわた」の類似作としては
ちゃんと作られていて楽しめる良い作品だと思います。
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