「ヘルゲイト」ゾンビ・ホラー

映画「ヘルゲイト」イメージ画像(VHSジャケット) ゾンビ映画

車で行ける異空間で死美人が誘う。
ゾンビが人を襲わず社交ダンス。
そんな奇妙なゾンビ映画「ヘルゲイト」の紹介ページです。

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VHSジャケットは本格ゾンビ映画風

「ヘルゲイト」
(HELLGATE)
(1989年 アメリカ 92分)

「ヘルゲイト」ゾンビ美女と父

「ヘルゲイト」ゾンビ美女とその父(推定年齢95歳)

荒れ果てた墓場。
夜空に浮かび上がるドロリと崩れたゾンビの顔。
「ヘルゲイト」日本版ビデオのパッケージ・デザインです。
安っぽいけど、おどろおどろしくてなかなか良い感じ。
タイトルもルチオ・フルチの強烈なゾンビ映画、
「地獄の門」(GATES OF HELL)っぽいです。
本格グロ・ゾンビ映画か?
と期待大でしたが・・・

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「ヘルゲイト」ストーリー

「ヘルゲイト」美女を象った墓石

ゾンビが踊りまくり、
オヤジが光線飛ばしまくり、
そしてカメが大爆発!

「ヘルゲイト」=「地獄門」とは、片田舎の小さな町、
・・・というか商店街みたいな場所です。

ある日、そこに住む若いセクシー美女(町の有力者の娘)が、
暴走族にさらわれそうになります。
美女のお父さんは手オノを投げまくり、
暴走族どもを退治しますが、
巻き添えで娘のセクシー美女も事故死。

しばらく経ち、傷心のオヤジさんは、
町の鉱山で発見された変な石を入手。
手に取ると怪光線がビュンビュン飛び出しまして、
当たったカメの剥製が甦り、
大暴れしたうえ、なぜか大爆発!
ついでに使用人も大爆発。
何が何だかよく判りませんが、大変な事になります。

でオヤジは怪光線を娘の墓に照射。
すると娘が復活。
しかも生前通りのセクシー美女。

とここまでは全て40年前の昔話!

なんだか時制も混乱気味。

「ヘルゲイト」ゾンビ美女

で現代。

主人公の青年がセクシー美女ゾンビに誘われ、
地獄門の屋敷に連れ込まれます。
美女はゾンビ化したせいか年を取ってません。
いいムードになってるところへオヤジが帰宅。
怒ったオヤジは光線発射。青年は命からがら脱出。
まあ、年頃の娘を持つ父親としては普通の反応?
光線を除いては。

それにしてもオヤジまで年取ってないのはなぜ?
(95歳位になってるはず)

「ヘルゲイト」オヤジ光線発射

ゾンビ光線発射!

セクシー美女のことが忘れられない青年は、
なんと自分の彼女と、
友人とその彼女の計4人で、再び地獄門へやって来ます。
するとオヤジは町中のゾンビに緊急出動命令。
地獄門の住人は、光線オヤジ以外全員ゾンビのようです。
青年ら若者4人は、ゾンビの群れに取り囲まれ、
町中を逃げ回ることに。

やがて友人カップルはオヤジにゾンビ化され、地獄門の住人に。

一方、青年は屋敷でセクシー美女と再会。
「あなたのブサイクな彼女ならもう逃げましたよ」
という美女の嘘に、
「それなら安心」
とベッドインしちゃう青年。
そこへ、
「ブサイクで悪かったな!」
と彼女が殴り込み。
セクシー美女ゾンビをライフルで吹っ飛ばします。
「あれ?ここはどこ?いやあ、たった今正気に戻りました」
と青年。
あきらかにベッドインの時点でも正気のようでしたが・・・

2人は車に乗り込み、地獄門からの脱出を試みますが、
オヤジが光線発射しまくりで襲って来ます。

光線発射し執拗に攻撃し続けるオヤジ。
推定年齢95歳にしてはタフです。

「ヘルゲイト」はこんな映画

「ヘルゲイト」のゾンビ

死者たちの町へ車で紛れ込む、
ということで、
名作ホラー「恐怖の足跡」を想起させる作品です。

この映画のゾンビ達は、人を取って喰ったりはしません。
ダンスホールで社交ダンスを踊ったり、
酒場のステージでフレンチ・カンカンを踊ったり。
煙の中からボワッと現れ、
自分の指を手品のようにスパッと切り落として見せると、
またボンッ!と消えてしまう、
インチキおじさんも登場します。
こいつら一体何をやりたいのでしょう?

ゾンビの姿は、若干顔色が悪いだけのヤツから、
骸骨に生肉がこびり付いただけのような状態のヤツまで様々。

でも結局主人公らを襲うのは、
光線オヤジ本人。
ゾンビ達を呼び出した意味が全くありません。

とまあ、なんだか支離滅裂な印象の作品です。

ビデオジャケットのグロい腐乱ゾンビは、
ワイヤーで操作するタイプのダミーです。
ゾンビは大勢出てくるし、
特殊メイクもかなり頑張ってるので、
人を喰わないのが残念。

グロいゾンビが大勢登場するのに、
主人公らを襲う脅威が「光線」って。

オヤジの怪光線はオプチカル合成で処理されてますが、
なぜかクライマックスの一発だけカリグラフです。
(フィルムの表面を針で引っ掻くだけの手描きアニメ)
予算切れ?

ラストはセクシー美女ゾンビの哀愁で、
叙情的に美しく締めたかったようですが
中身がぶっ飛び過ぎてるのでそりゃちょっと無理。

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