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バカげたゾンビ顔が楽しい「ゾンビの秘宝」

映画「ゾンビの秘宝」のイメージ画像(日本版VHSのジャケット)

 名作「サンゲリア」風ゾンビ映画を目指したっぽいものの、ゆるい作風と手抜きな特殊効果でネット上でツッコミ入りレビューのえじきとなりがちな作品。ユーロシネのジェス・フランコが変名で監督。

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ざっくり解説「ゾンビの秘宝」はこんな映画

「ゾンビの秘宝」(原題・OASIS OF THE ZOMBIES)
1982年 フランス・アメリカ 84分(日本版VHS収録時間)
監督 A・M・フランク(ジェス・フランコ) 
主演 マニュエル・ゲリン

 ユーロ・トラッシュなどと呼ばれる、ユーロシネ製作のゆるめな仕上がりのホラー映画の1本。同じくユーロシネのゾンビもので、脱力系ゾンビ映画の代表格的な作品「ナチス・ゾンビ 吸血機甲師団」を本来撮るはずだったジェス・フランコ監督作。
 まあ、砂漠で数人のゾンビが数人の人を襲う、それだけの映画なんですが、ゾンビメイクがちょっと面白いんですよ。変で。その辺はこの後詳しく解説しております。

「ゾンビの秘宝」ストーリー

 亡くなったお父さんの遺した日記から、砂漠に隠されたナチスの金塊の存在を知った大学生の主人公。お友だちグループを誘ってお宝さがしに行くんですが、砂の中からゾンビが数人出て来て襲われ困る、というお話です。

「ゾンビの秘宝」ここが見どころ!

 見どころ!と言ってはみたものの、あんまり無いです。手作りのゾンビメイクがちょっと微笑ましいくらいかな。
 まあ、こういうゆるいホラー映画を日本でも手軽に鑑賞出来る時代になったのは良かったのかな、とは思いますね。つまらなかったり安っぽかったりするホラー映画でも、今ならネット上での話のネタに持って来いだったりしますからね。

レビュアー御用達のゾンビ映画

 今ちょっと検索してみたんですが、もの凄い数ですよ、この映画の紹介記事。大体みんな同じようにツッコミ入れてネタにしてる感じの内容ですね。人が一生懸命仕上げた作品を、作ったことも無い人がちょっとバカにして遊ぶ。まあ、どうかとは思いますがね。
 ちなみにこの映画をネット上でネタにして解説したの、実は私が一番目か二番目なんですけどね・・・
 でもみんな自分でお金出して買ったり借りたりしてるわけですからね。意見は言っても良いですよね。
 ちなみにこの映画のDVD、国内リリースは私の作品「地獄の血みどろマッスルビルダー 完全版」と同じメーカー、WHDジャパン・フォワードレーベルです。また値段も安いんですよ。8百円とかですよ。私がレビューした頃には廃番のVHSが超プレミア価格で取り引きされてたのに。

残酷シーンの特殊効果は完全に手抜き

 この映画、ゾンビの粘土っぽいメイクや、砂の中から復活するシーンを見ても判る通り、「サンゲリア」や「ミイラ転生 死霊の墓」から影響を受けているのは間違いないと思います。ゾンビ、ミミズ付きだし。でもそれら名作ゾンビ映画の肝である食人場面の残酷描写は超手抜きです。喰いちぎる、という特殊効果は用意出来なかったらしく、肌を舐めてるだけになっちゃってますよ。
 男性ゾンビ数人で女子大生を取り囲み、しがみ付き、ペロペロ舐める。裸にひん剥いて肌にむしゃぶりつく。特殊効果は血糊を付けるだけ。
 これは80年代前半のゾンビ・ホラーとしては全くダメですね。下手でもゆるゆるでも良いから内臓と血肉をぶちまけてくれれば一応お腹一杯にはなれたのに。エロ要素も大事ですが、は先ずグロを押さえてから。グロあってのエロですよ。

でもゾンビメイクはちょっとバカっぽくて楽しい!

 ゾンビメイクですが「サンゲリア」のオモチャ版といった趣。役者さんの肌に粘土状の素材を直接塗り付けて形成したような感じ。表情固定で粘土製のお面を被ってるみたいな仕上がりです。手作り感溢れてますが、グロく仕上げようと頑張った感はあります。
 登場するゾンビの中でかなり気になる奴が一匹。両目が無いのっぺらぼうのゾンビ。目が無い、というのは別に潰れているというわけではなく、本当にありません。顔面の両目のあるべき部分が粘土で塗り潰され、平らな皮膚になっちゃってます。
 これ、どういう設定?
 いくら腐った死体といえど、目蓋も眼球も消えて平らな皮膚だけになるなんてあり得ないのでは?
 更に追いうちをかけて変なのは、両目の部分が皮膚じゃお面の下の俳優さん、何も見えません!ということで、皮膚の部分左右に小さな覗き穴がふたつ、ポツン、ポツンと開けられていること。マンガなどで良く表現される「目が点」という状態にしか見えませんよ。

 あともう一匹、白骨化しかけたミイラ状のゾンビ。こいつも凄く不自然。
 何が不自然かって、登場の仕方が凄く不自然なんですよ。このゾンビ、いつも仲間のお面ゾンビたちと仲良く一緒に表れますが、なぜか単独でしか画面に映りません。しかも常にクローズアップでしか登場しないんです。いつでもどこでも顔面どアップ。全身像はおろか、頭部全体が映ることすらありません。
 もうお気付きだと思いますが、このゾンビ、顔面しかない作り物です。
 顔前面だけのダミーヘッド。作ってある部分がかなり少ないようで、カメラはゾンビの顔面がフレームから外れないよう、必死で顔を中心に捉え続けているのが良く判ります。後ろからダミーを支えるスタッフの手が画面の端に映り込まないよう、慎重に撮影している状況が目に浮かぶようで、何だかとても微笑ましいです。

 でもそこくらいですねえ。見どころは。なのでそこに注目してご覧ください。
 あとは似たような砂漠のゾンビ映画「ミイラ転生 死霊の墓」でお口直ししてみてはいかがでしょう?イタリア製のこちらは超グログロですから。
 「ミイラ転生 死霊の墓」のご紹介はこちらから↓。
ミイラとゾンビの超残酷ホラー「ミイラ転生 死霊の墓」

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