80年代の感染者ゾンビもの青春学園ホラー映画、
「ザンゴリラ」のストーリーと見どころ解説です。
「ザンゴリラ」
(PRIMAL RAGE)
(1988年 アメリカ・イタリア 88分)
「ザンゴリラ」ストーリー
重症のニキビ患者が地味に大暴れ!
フロリダ大学のおかしな博士が、お猿を使い極秘実験。
学内新聞の学生記者が、
お猿虐待をスッパ抜こうと実験室に侵入、
実験台のお猿に腕を噛まれてしまいます。
するとだんだん具合が悪くなってきて、
「うお~!」と凶暴化して大暴れ。
いろんな人に迷惑をかけます。
また、具合が悪いくせに、
彼女とのアレはしっかりするもんだから、
相手の女の子も感染して徐々にゾンビ化。
ちなみにこの女の子、
犯罪者夫婦の娘で天才的IQの持ち主、でも性格は温厚、
という面白いキャラ設定なのに、
一切生かされないままゾンビ化。
物語の主人公はゾンビ化記者の友人。
ゾンビ化記者は、自宅を訪れたこの友人にも襲い掛かりますが、
はたと我に返り「殺してくでえ」と懇願。
やむなく友を射殺する主人公。
その一方で、ゾンビになりかけの女の子を、
悪ガキ3人がレイプ目的で誘拐。
するとグッドタイミングで女の子が本格的にゾンビ化。
レイプ(未遂)魔3人をバリバリと引っ掻きまくり。
悪ガキトリオはHできなかったうえ、
ゾンビ菌だけもらい凶暴化。
3人お揃いの骸骨スーツと骸骨マスクに身を包み、
大学の仮装パーティー会場へくり出します。
仮装パーティーということで、
骸骨スーツの悪ガキゾンビトリオは、特に目立つことなく、
地味に参加者を引っ掻き殺してまわります。
元凶のキ○ガイ博士は、
ゾンビ化娘を捕らえ実験台にしようと企みますが、
反撃に遭い片目を抉られます。
主人公とその恋人は、
悪ガキゾンビトリオに大学内を追っかけ回されますが、
頑張って反撃、1匹ずつぶち殺します。
「ザンゴリラ」はこんな映画
登場するゾンビの見た目は、
顔中に出来たニキビを全部掻き潰しちゃった人、
といった風情。
(上のタイトル画像参照)
知性は多少残していて、
人肉喰いなどはせず、
ただの乱暴な奴。
ゾンビは合計6人出て来ますが、
1人が襲い掛かり、
やっつけるとまた次が襲いかかる、
というパターンなので、
ゾンビの群れが襲撃!って感じは全然ありません。
ゾンビはみんなけっこうアッサリ死んじゃうし、
全体的に地味な印象の作品。
スプラッター的に派手な見せ場といえば、
スパッ!と首を撥ねるところと、
後頭部に棒が貫通するところくらいですかね。
噛んだり引っ掻いたりと、
おとなしめな特殊メイクは散見されますが、
あまり印象には残らないですね。
悪ガキゾンビが体育館の折りたたみ式ひな壇に挟まれペシャンコ!
なんてシーンもありますが、
骸骨スーツが潰れるだけで特殊効果は無いです。
全体に何か物足りない、食い足りない。
やっぱりちょっと地味ですね。
イタリア特殊効果界の巨匠、
カルロ・ランバルディが特殊効果を担当。
ちなみに監督のヴィットリオ・ランバルディは彼の息子。
あと、脚本を「ナイトメア・シティ」のウンベルト・レンツィが担当してます。
なのに普通のホラー。
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