憑依ものの変わり種ゾンビ・テイスト・ホラー「グール」の解説ページです。
墓地の地面から植物のようにニョキッと生えた全裸美女ゾンビが、セクシー美女に憑依。
スケベ男たちを誘っては、次々惨殺します。
「グール」
(DANGEROUS SEDUCTRESS)
(1993年 アメリカ 96分)
※こちらはアメブロ「地獄のゾンビ劇場」旧レビューからの改訂・移行記事です。
スポンサードリンク「グール」ストーリー
舞台はジャカルタ。
宝石強盗団が警察との銃撃戦で全員死亡。
墓地に飛び散った多量の血飛沫により、
地中に眠る白骨死体が再生します。
再生した全裸美女ゾンビ(自称・闇の女王)ですが、
体が半分以上グチャグチャ状態なのに気付き絶叫。
特に足の辺はまだ骨が剥き出しなので、
野良犬に「晩ご飯だワン」と噛り付かれたりして大変です。
更に両足の先っぽは地面に埋まっていて、動くに動けず。
まるで木です。
そんな全裸美女ゾンビですが、
突っ立ってばかりいてもしょうがないので、
恋人のDVに悩むヒロインに憑依。
夜の街へ繰り出し、男をたらしこんではブチ殺し、
その血を吸い取ります。
肉体の完全復活のためです。
ヒロインの異変に気付いた姉は、
魔術の研究家に助けを求めます。
クライマックスは広いお屋敷(姉の自宅)の中で、
魔術研究家と全裸美女ゾンビが対決。
嵐は吹き荒れるは、
電撃や光線が飛び交うはで、
もう大騒ぎ。
全身火だるまになりながらも、
「まだまだ!」と戦いを挑むタフ過ぎる魔術研究家。
なんだかもう騒がしいばかりで、
どっちが優勢なのか全く判りませんよ。
「グール」はこんな映画
冒頭から烈し過ぎるカーチェイス&銃撃戦。
車はクラッシュ、切断された腕が宙を舞う。
警官1人死亡、強盗は全員死亡。
でもこのくだり、
実は墓地に血飛沫をかけたいだけ。
本筋とは全く関係無し。
で、自称「闇の女王」が甦るんですが、
白骨からグチャグチャと肉体を再生してゆく様は、
手作りな特殊効果でじっくり見せてくれて楽しいです。
復活時は美人顔プラス解剖された死体のようなボディで、
かなりグロい素敵なお姿。
でもそれじゃせっかくのヌードが台無しなので、
すぐに再生が進み、オッパイが完全復活。
ちょっとお腹がめくれて中身が見えてる程度になります。
う~ん・・・美人だし、このくらいならギリOKか?(何が?)。
このゾンビが男を誘って殺せば面白そうなのに、
残念ながら、実行役はゾンビに同化された普通の女性。
盛り上がって服を脱がせたら内臓剥き出し、
なんて素敵な場面は実現せず。
また殺害描写はどれもお手軽で、ちょっと物足りません。
念動力で凶器を操るパターンが多いんですが、
包丁が勢い良く飛んで来たんで、スパッといくのかと思ったら、
腕をスッとなでるだけだったり(血糊で線を描くだけ)。
MAXで首の切断くらいですね。
クライマックスは無駄に大騒ぎなんですが、
特殊効果としては光線の合成などが多く、
特殊メイクによる残酷描写などは皆無。
全身爆発も、
写真をアニメでバラバラにするという、
お手軽な方法で済ませてます。
(私もやったことあるので他人様のことは言えません)
ゾンビはほぼ立ってるだけ。
人を喰ったり、伝染したりしないので、
ゾンビものとして観るにはちょっと無理がありますね。
文献等でゾンビ映画、と言われてはいますが。
エロでグロなゾンビがいるのに墓場から動けず、
普通の女性に乗り移ってリモート殺人。
これだと普通のオカルトものか殺人鬼ものみたいで勿体無いなあ。
せっかくのエログロ・ゾンビが・・・
ちなみにゾンビはこの闇の女王(自称)以外にも、
地中に何体かいるようなんですが、
コイツら、常に女王(自称)の足をつかんで引っ張ってます。
なので女王(自称)はその場から一歩も動けません。
女王だけど足引っ張られて動けない。
女王だけど全裸。
「女王様とお呼び!」程度の女王なのかも知れません。
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