特殊メイク界の巨匠、トム・サヴィーニのデビュー作、
哀しく地味なゾンビ映画「デッド・オブ・ナイト」の見どころ解説ページです。
「デッド・オブ・ナイト」
(DEAD OF NIGHT)
(1972年 アメリカ 88分)
監督 ボブ・クラーク
特殊メイク トム・サヴィーニ
「デッド・オブ・ナイト」ストーリー
陰陰滅滅・・・・・
ベトナムで戦死したはずの青年が帰還。
ご両親と妹さんは大喜び。
でもなんか変。
ご飯食べないし、喋らないし。
吠えかかるペットのワンちゃんも絞め殺しちゃう始末。
心配したお父さんは精神科医に診せますが、
息子はその先生をエイッエイッ!と注射器で刺し殺し、
血を抜き取って自分に輸血。
親の心子知らずとはこのことです。
妹もそんなお兄ちゃんを気遣い、
ダブルデートを企画!
しかし、デート中禁断症状が出たお兄ちゃんは、
お肌しわしわのゾンビ顔になり、
恋人の生き血を吸いまくり。
妹の彼氏も残酷にぶち殺し、
車に乗り込んで大暴走。
一家全員不幸になります。
もうなんか、全てが嫌んなっちゃいましたよ。
あ~あ・・・・・・・・・・
スポンサードリンク「デッド・オブ・ナイト」はこんな映画
お話は地味です。
ゾンビ映画、と言うよりは吸血鬼ものっぽい。
一応の売りは、
特殊メイクアップマン、トム・サヴィーニのデビュー作ってことで。
で、師匠の仕事ぶりですが、
普通です。
派手さは無いけど、
ちゃんと出来てます、
といった感じ。
そもそもこの作品、直接的なゴア描写は無いんですよね。
発見された死体の傷口がリアルに作ってある程度。
ゾンビメイクはまあまあ良い感じ。
近年の派手めなゾンビ映画に紛れ込んでいても違和感無いでしょう。
アプライエンスを使用して、
段階的に顔面が崩れて行く様を表現したり、
当時としてはハイレベルだったと思います。
ベトナム帰還兵のお話なので、
暗くなってしまうのはいた仕方ないですね。
ゾンビ化した青年が破滅に向かうだけの展開。
人が変わってしまうことの哀しさ、寂しさがひたすら描かれます。
「ジェイコブズ・ラダー」のような、
何か意表を突く展開でもあれば良かったんですが、
特に何も無く、最後はひたすら哀れなだけなのでした。
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