「死霊のはらわた」風、グロでコミカルな心霊現象風ゾンビホラー、
「スローター 死霊の生贄」の見どころ解説ページです。
「スローター 死霊の生贄」
(THE SLAUGHTER)
(2004年 アメリカ 94分)
※こちらの記事はアメブロ「地獄のゾンビ劇場」旧レビューから内容補完のうえ移行しました。
スポンサードリンク「スローター 死霊の生贄」ストーリー
ハウスクリーニングのバイトで古い屋敷を訪れた若者達が、
地下室で「死霊のはらわた」チックな怪しい書物を発見。
若者の一人がパソコンを使いその内容を解読。
すると自分達が知らず知らずの内に、
魔女復活の儀式を執り行っていた事に気付きます。
(まあ、セッ〇スなどです。魔女って結構簡単に甦るみたい)
かくして醜悪なゾンビ顔+セクシー全裸な魔女が屋敷内に出没。
神出鬼没な魔女に1人ずつ惨殺されてゆく若者達。
そしてついに魔女が復活し実体化。
犠牲者達はゾンビとなります。
生き残った男女が、魔女率いるゾンビ軍団と対決。
魔女復活の完遂に必要な書物を燃やそうと決意します。
クライマックス。
襲い来る凶暴なゾンビ達を、男の方が根性でくい止め、
その間に女の子が魔女を世間話で煙に巻き、
何とか書物を焼こうと試みますが・・・・・
「スローター 死霊の生贄」はこんな映画
先ずはモノクロ映像のオープニングが良いですね。
怪奇ムード満点。
暗い森を歩く黒頭巾の女達。
背景を合成した平面的な画が、妙に不気味で良いムード。
黒頭巾を取ると全員若い女性。
しかも全裸。
美しいです。
その美女達がいきなり刃物で自らの肉体を突き刺し始めます。
痛いです!
でも血飛沫に染まってゆく裸体が美しい。
そして地中から甦る全裸のゾンビ魔女。
そのチープな合成が変な不気味さを醸し出しています。
肝心の本編は・・・
普通に楽しめる「死霊のはらわた」っぽいゾンビ映画です。
まあ、本家のような肉弾戦の連打ではありませんが。
前半は幽霊のような魔女が出没し、
「シャー!!!」
と猫のように凄んでは襲い掛かる、
といった感じで幽霊屋敷ものの心霊ホラーっぽい展開。
後半は犠牲者たちがゾンビ化して賑やかになります。
作品のトーンはコミカルです。
後半、深刻な状況になるほど軽いノリのセリフが増え、
コミカル路線が強調されてゆきます。
残酷描写は結構グロ。
中でも特に楽しかったのが、
木箱に引きずり込まれた男性が、
全身をボキボキ折りたたまれ内臓を吐き出すシーン。
早回し気味の映像でテンポ良く見せます。
他には、
飛んで来た石の直撃を受け顔面の皮膚がズル剥けになる場面や、
切断したゾンビの首を叩き潰す場面などがおいしくいただけました。
またこのタイプのはらわた系ゾンビ映画には珍しく、
派手な食人描写があります。
この時の真っ赤な内臓がフレッシュでとても良い質感。
「死霊のはらわた」風の作品ですが、
登場するゾンビは通常のリビングデッドを凶暴にした感じ。
人を喰いますが、
魔力で復活したとのことで、噛まれても伝染はしません。
「死霊のはらわた」の影響はもちろんですが、
魔女が他のゾンビたちを従えシルエットで立つシーンは、
「ザ・フォッグ」の名場面を彷彿とさせますね。
カッコ良い。
吹き替えでは色々と勝手に遊んでるようですが、
まあ、どうでもよいことです。
エロ、グロ、コミカル、
三拍子(?)揃ってます。
とても楽しめました。
ただ、ラストだけはちょっと消化不良気味かな。
主人公が何をやりたかったのか、何が起きたのか分かりにくいです。
あと、先に予告編を観てしまったのですが、
結果、ラストの展開が先に判ってしまいましたよ。
エンディングの重要なカットを予告で見せちゃダメでしょ。
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