薬物幻覚ゾンビ・ホラー「ゾンビドローム」の見どころ紹介ページです。
麻薬中毒患者が化け物じみてゾンビっぽくなります。
世界を席巻した(?)8ミリ映画「新・死霊のはらわた」のJ・R・ブックウォルター監督作品。
「ゾンビドローム」
(OZONE)(STREET ZOMBIES)
(1994年 アメリカ 82分)
監督・脚本 J・R・ブックウォルター
「ゾンビドローム」ストーリー
麻薬中毒患者なんてゾンビみたいなもんだよ!というお話です。
マッチョな黒人刑事が麻薬の売人と撃ち合いになります。
マッチョ刑事は売人を射殺。
しかし、死ぬ間際の売人に不意を突かれ、
「オゾン」なる麻薬を注射されます。
麻薬の影響か、幻覚に悩まされるマッチョ刑事。
その後、敵のアジトへ辿り着いたマッチョ刑事は、
限り無くゾンビ風なオゾン中毒患者達に遭遇。
「えーと、あなたは仲間の匂いがしますねえ」
などと嫌な事を言われ、逃げ帰ります。
なんか疲れちゃってバーへ立ち寄るマッチョ刑事。
しかしその店はオゾン中毒患者の溜まり場でした。
捕まったマッチョ刑事は、
「おっ、いい体してるねえ」などと言われ、
もっとマッチョな中毒患者と決闘させられます。
どうにか勝って逃げ出したマッチョ刑事ですが、
幻覚症状は悪化。
オゾン中毒のお姉ちゃんと、
全身ぶよぶよに変形しながら絡み合ったり、
頭に釘を打った偽ヘルレイザー風な連中に説教されたり。
その後マッチョ刑事は、
再びオゾン中毒患者達に捕まりアジトへ連れ込まれ、
麻薬密売組織のボスに引き会わされます。
しかしそこに鎮座していたボスは、
ぶよぶよに太ったがまガエルの親玉みたいな化け物。
「オゾンを打ち続けると、このような姿に変身する事が出来ます。
あ、あと死んでも甦りますし。
どう?君もオゾン仲間にならない?」
とボス。
「嫌です」
当然ながらキッパリ断りボスへ銃口を向けるマッチョ刑事なのでした。
「ゾンビドローム」はこんな映画
見た目はゾンビ風なのに、
なんだ、ただの麻薬中毒患者かよ、
と思っていたら、
最後の最後に「死後甦る」という設定が(口頭で)出てきました。
でも人を喰ったり、伝染したりはしません。
幻覚シーンでの手作りな特殊効果が見せ場です。
ちょっと失敗気味の頭部破裂に始まり、
全身がどろどろと溶け崩れる、などなど。
アナログな特殊メイクによる切断、着弾などの残酷描写も多め。
ゾンビメイクも割としっかり腐れ顔。
ただ「変貌」描写がモーフィングみたいな初期のCG処理でちょっと残念。
あと蛇足サービスとして、
ヘルレイザー・シリーズのお手軽再現もあります。
頭に釘を打ち込んだ奴(釘の数、少なめです)。
頭頂部に丸ノコの刃が食い込んだ奴。
口を縫い合わせた奴。
この三人組が取って付けたように登場し、何もしません。
「ヘルレイザー」やりたかっただけですが、
あくまでもサービス精神だとご理解ください。
極めつけはクライマックスの大爆発!
一生懸命作った紙のおうちが燃え上がります。
出来ればもっと下から仰って撮った方が良かったかな。
ミニチュアを上から見下ろして撮っちゃうと、
余計小さく見えますから。
総評。
幻覚と汚いお化けゾンビによる手作りグロ・イメージを楽しみましょう。
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