古いテレビの中から腐乱ゾンビが出て来て楽しく殺戮。
80年代ゾンビ映画「ゾンビ・チャンネル」の見どころ解説ページです。
「ゾンビ・チャンネル」
(THE VIDEO DEAD)
(1986年 アメリカ 90分)
「ゾンビ・チャンネル」ストーリー
誤って届けられた古いテレビが勝手に点いて、
何やら簡単そうなゾンビ映画が始まります。
すると画面から腐乱ゾンビ数人が出て来て人殺し。
「デモンズ2」みたい。
数ヵ月後、住人が殺され空家となった家に、
主人公の少年と大学生の姉が引っ越してきます。
問題のゾンビ達は近所の森をうろついてまして、
少年らの家とそのご近所をおもむろに襲撃。
少年のガールフレンドも両親を殺され、姉弟の家に避難。
そこへゾンビハンターのオジサンも加わります。
オジサンによるとゾンビ達はテレビの中からやって来た、
一見人間に似た存在。
怖がられるとムカついて人を殺します。
人間になれないのが判ってるから辛いんですと。
だから鏡を恐れます。
自分の腐れ顔を見るのが嫌なので。
他、不死身だけど、体を破壊すると、
殺された気分になってしばらく動けないとか、
出口の無い場所に閉じ込めると錯乱して共食いするとか、
もう、なんかややこしい奴ら。
ゾンビの中に女好きの若い奴がいまして、
少年のガールフレンドを誘拐。
少年とオジサンが森の中へ捜索に行き、
ゾンビを退治して回りますが、
オジサンは結構アッサリ殺されてしまい、
更に主人公の少年までまさかの討ち死に。
女好きゾンビに誘拐されたんだから、
何されてるか分かんないけど生きてはいるな、
と思われた女の子も普通に惨殺されてます。
主要人物全員死亡後のクライマックスは、
それまで明らかに脇役だった姉が、ゾンビ全員と対決します。
「ゾンビ・チャンネル」はこんな映画
脚本が少々変ですね。
主役級人物が後半次々死んじゃって、
脇役が主役に昇格。
ちょっとコミカルで軽めなトーンの作品なのに、
感情移入してた主人公らが途中で全部惨殺されちゃうと、
なんかモヤモヤします。
ゾンビは映画の中の存在で、
甦った死人ではないようです。
人も食べません。
伝染性も無し。
やられると殺されたという思い込みから、
しばらく勝手に死んでるのが面白いです。
ゾンビメイクは腐りきった湿った感じの皮膚感。
頭部にアイロンを深々と突き刺したり、
チェーンソーで体を丁寧に分断して内蔵が飛び出たり、
ナタによる断首もあって、
特殊効果的な見せ場はそこそこあります。
80年代スプラッターとしては標準レベルですかね。
「デモンズ2」とコンセプトが似てるのは、
家庭用ビデオが普及してご家庭にホラー映画が溢れ始めた当時、
誰もが思い付きそうなお話だったからですかね。
後半の展開に若干モヤりつつも、
画的な見せ場にはそこそこ満足。
週末のレンタルビデオがポピュラーな娯楽だった当時、
ビールのお供に2~300円で借りて来て、
「まあまあ当たりかな?」
くらいなホラー映画でしたね。
↓日本版ビデオソフトのジャケットはこんな感じ。
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